研究について

臨床研究

当院では、医療の質の向上と新たな治療法の確立を目的として、倫理指針を遵守した臨床研究を実施しております。これらの研究は、十分な説明と同意のもとで行われ、個人情報の保護を徹底しています。臨床研究を通じて、より安全で有効な医療の提供に貢献してまいります。

基礎研究の内容

① 腸腎連関における Na⁺/H⁺交換輸送体の機能制御の解明

腸管および腸内細菌叢と腎臓病の病態は相互に影響し合い、「腸腎連関」として近年注目されています。慢性腎臓病(CKD)では腸内細菌叢の構成や腸管機能が変化し、腸内細菌由来尿毒素、炎症反応、免疫制御などを介して腎障害の進展に関与すると考えられています。

本研究では、消化管で局所的に作用しナトリウムおよびリン酸塩の吸収を抑制する腸管 Na⁺/H⁺交換輸送体阻害剤に着目し、腎障害動物モデルを用いてその作用機序を解明することを目的としています。

② ウルトラファインバブル酸素含有血液ろ過用補充液を用いた血液酸素化の研究

ウルトラファインバブルとは、極めて微細な気体粒子からなる新しい技術です。本研究では、酸素をウルトラファインバブル化した血液ろ過用補充液を血液浄化療法に応用し、血液とブレンドすることで、従来法と比較して簡便かつ効率的な血液酸素化が可能かどうかを検討します。

③ ウルトラファインバブル酸素含有培養液を用いた糸球体上皮細胞障害抑制の検討

糸球体上皮細胞(ポドサイト)は分裂能を持たない終末分化細胞であり、腎臓のろ過機能維持に不可欠な役割を担っています。低酸素状態などの細胞障害は、腎機能低下やネフローゼ症候群の発症につながる可能性があります。

本研究では、独自に開発したウルトラファインバブル酸素含有培養液を用い、低酸素環境下における糸球体上皮細胞障害の抑制効果について検討します。

④ 慢性腎不全患者における血清亜鉛濃度と爪組織中亜鉛含有量の関連

亜鉛欠乏は、慢性腎臓病患者における病状の重症化、QOL低下、ならびに赤血球造血刺激因子製剤への反応性低下と関連することが知られています。CKD患者では血清亜鉛濃度が低下する傾向がありますが、血清値は短期的な変動の影響を受けやすい指標です。

一方、爪組織中の亜鉛含有量は、過去の亜鉛曝露や体内蓄積量を反映すると考えられています。本研究では、血清亜鉛濃度と爪組織中亜鉛含有量の関連を解析し、亜鉛が慢性腎臓病患者に及ぼす影響が一過性の変動によるものか、長期的な蓄積によるものかを比較検討します。

研究室について

ごあいさつ

「ひとりひとりの患者さんに最適な医療を提供すること」を基本理念として、診療・研究・教育に取り組んでいます。

メンバー紹介

専門性とチームワークを大切にしながら、日々の診療・研究・教育に取り組んでいます。当科で診療・研究に携わるスタッフをご紹介します。

実績

日々の診療に加え、研究活動や地域医療への取り組みを通じて、腎臓医療の発展に貢献してきました。これまでの主な実績をご紹介します。